さて、シガー(葉巻)の選び方の一提案を話します。
まずは そのお店に置いてあるヒュミドール(ウミドール、ユミドール、ヒュミダー、国の言葉の違いですからどれも正解です。)、いわゆるシガーボックス、葉巻保管箱が運ばれてきます。
その中に入っているシガーを選ぶわけですがシガーマネージャー資格所有者や 古くからシガーを取り扱っているレストランの担当者なら 初心者に適切にアドバイスしてくれますので安心です。
ヒュミドールを開け、中に入っているシガーを触ることが出来ます。これと思ったシガーを手にして香りを嗅ぐこともさせてくれます。是非手で触って、ご自身が吸えるかどうか感じてもらいたい、というのがプロのアドバイスです。もちろん興味本位でただベタベタ触るのは嫌がられます。香りを嗅いだり状態を確かめたりするためが目的です。
【ヒュミドールの中のシガーを触る目的】
- 大きさ、太さを実感してみる
- 保管状態(乾燥してないか、湿気が含みすぎてないか、好みで)の確認
- 傷、虫食い、カビなどシガーの確認
- 香りを嗅いで熟成具合(好みに合うか)、保管具合を確認
などなど。
だいたいは すでにお店側で管理して毎日営業前に確認済みですからほとんど心配はありません。好みを選ぶ程度というのが実際でしょう。
ところで、むやみに全部触るのもどうかと思います。でも、そうです。だいたいの狙いを定めなければなりせん。
【選ぶポイント】
ブランドによる個性がありますから、好みの味わいを選ぶと言う意味です。しかし初心者ならどのブランドがいいか解りません。そこで、大きさで選んでみたいと思います。もちろん太くて長いものが風味も豊かで 楽しめます。しかし、大きさを選ぶポイントはいくつかあります。
- 時間・・・今シガーを吸うのに許される時間。それに見合った大きさのシガーを選ぶ
- シチュエーション ・・・誰と、何時ごろ、どこで、どういう状況で?
これはとても大きなポイントです。
もし、今日の食事の相手が目上の方だったら?商談の席で相手が大切なクライアントだったら?おのずとその方よりも小さなシガーに手がいくことでしょう。その方よりも太くて長いシガーを吸ったら相手よりも偉そうに映ってしまいますからね。
もしあなたが女性で、相手が年上の男性だったら?やはり女性らしく男性よりも小さめ、細いものを手にした方がエレガントに映るでしょう。
時間帯というのは 例えば午後のひとときなら その後の仕事やまだ次の予定あるでしょうから小さめ、味わいも軽めがいいでしょう。
もし豪華なディナーの後ならリッチな風味の太くて長いシガーが豊かな夜半の時間を過ごさせてくれるでしょう。
このようにシチュエーションで選ぶことができると なかなか洒落た選択だと思います。粋ですよね。配慮が感じられます。
サイズもいろいろありますので その名称や種類などまた触れることにいたしましょう。
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