【 食卓にはワインを 】

■食卓の最大の調味料は「C」? ConversationとCommunication

栄養補給のためだけの食べる行為ではなく、消化を助け、健康的に食事をするには、美味しく、楽しい食卓が一番効果的。となると、食卓に欠かせないものは 実は「会話」。つまり「誰と食事をするか」、ということが最大に重要なこと。最初から結論を言ってしまいました。

素敵な相手、楽しい相手、気心知れてリラックスできる相手。楽しく、気持ちよく食事をすることが
一番消化にもよく、健康的ですよね。

■小道具に「ワイン」

そして、楽しい会話を弾ませる小道具に「アルコール」があります。つまり”酒類”。もちろん適量のアルコールは食欲増進と消化を助けるだけではなく、それは料理とのバランスによっては、最高の調味料になります。アルコールが体質的に(本当に体が)受け付けない方も いらっしゃいますから必ず必要というわけではないことは実証されていることでしょう。ここでは、食卓を豊かにするためのアルコール摂取を言っていますので、アルコール摂取=酔う、という図式を勧めているわけではありません。

「適量」が重要です。度を越してしまった場合は残念ながら不健康で悲しい食卓、悲しい人生になってしまうことがありますので要注意ですね。

さて、お酒ならなんでも食卓に向く、というわけではありません。そこが面白い、楽しい、ところ。食中に向くお酒を探しましょう。低アルコールなものですね。あとは、その料理によって選びましょう。TPO,シチュエーションはもっとも重要なことです。

■フランス料理とワインの関係

筆者はフランス料理のレストランを営む職業柄、それを例に挙げていきますが、もともとフランス料理は「フランス」という国の「料理」。つまり、フランス国の各地方で生まれた数々の伝統料理の総称でもあり、そして歴史的にもそれらが首都パリを中心にさらに料理文化が発展して時代と共に洗練されて出来上がってきた料理でもあります。

つまり、もともとはそこの土地に住む人達が食べるもので、そこの土地で産された食材を使って 必然的に風土に合った料理が出来上がりました。ワインの誕生は古く、ここフランスでも「先にワインありき」、の土地です。ワインは水分と重要な栄養摂取の飲み物でもありました。

ベースにワインがある土地で、そのワインに合う料理が発展するのも自然なことです。そのフランス料理が現代、日本にやってきてもワインを飲む習慣がなかった日本人には当初、フランス料理は食べにくかったのではないでしょうか。ワインを飲みながらでないと、フランス料理は食べ難いと思います。
つまり、欠けているのです。フランス料理はワインが先にあって生まれ完成してきた料理なのですから。

ここ10年ほどでワインは急激に一般にも広まるようになりました。昨今ではワインはすっかり馴染みがある飲み物になりましたので、フランス料理も食べ易くなっていると思います。身体に自然に受け付けられている、ということです。

その香り、酸味、旨味、適度なアルコール度数、適度な渋みが乳製品や動物の油脂、ゼラチン質などを負担なく摂取でき、味覚的にも調和させます。ワインも飲まずに、動物性の油脂やゼラチンを摂取するなんて、純粋な日本人体質である私には重すぎて脂っこすぎて 食べきれません!
水だけでフォアグラを食べるなんて?!胃の中で脂が固まっちゃいそう?!

適量のワイン、しかもその料理に合ったワインが一緒であること、そこではじめて「フランス料理が完成する」と私はその誕生背景、伝統と文化を知った上で、そう納得しています。実際に身体にも負担なく自然に受け入れていることを感じています。

一滴でも摂取できない方は別として、お酒は飲めない、と思い込んでいる方には、是非ほんの一口でもいいから、少しずつ口中を濡らす程度でいいから、食卓にワインを添えてみてはいかがでしょう?

その「香り」だけでも 料理にアクセントを添える重要な調味料ですよ!酔っ払う必要はありません。ほんの少し・・・食卓にワインを。

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このページでは 実際にいろいろなワインを紹介し魅力を楽しみたいと思います。それから「食後にはチーズを美味しく食べよう」というテーマでいろいろなチーズもご紹介していきたいと思います。

皆様のワインやチーズの体験やエピソードなどご紹介ください。疑問や、美味しく食べた自慢など、なんでもお便りお寄せくださいね。