■04 「キューバ・シガー探訪の旅」のご紹介

これは、シガー(葉巻)の名産地キューバにて、
シガーがどうやってできるのか、
実際に現地を訪れ、この目で見て、この耳で聞いて、
体感する研修旅行のことです。
この研修旅行は、ニチーナの独自プログラムです。

何がオリジナルかというと、

・タバコの栽培(畑訪問)
・加工(発酵などの工程の視察)
・葉巻の製造(葉巻工場見学)

すべてを視察します。
でも、それだけではありません!!

なんと、その締めくくりに、国営タバコ会社であるHabanos.S.A.(※1)にて、マーケティングのセミナーを受講して頂きます。

(※1:2000年から50%は外資が入りましたが、社会主義国なので、国が管理してます。キューバ葉巻の輸出の総取締り元、というと解りやすいでしょうか。)

ここまで出来るのは一般の葉巻愛好家の旅行では、あり得ません。輸入業者でもお客様との旅行で、ここまではやっていなかったでしょう。

なぜなら、私(ニチーナ)が独自で組んだプログラムなのです。(どうやって組んだか、その詳細は後のほうで書いています。)

たいてい、葉巻愛好家やタバコ業界の方がキューバに行く場合、大好きな葉巻を購入することと、本場現地で葉巻が、手巻きされるところを見るために、工場に行くことがメインで、それだけで大満足なんです。だれも農業の現場なんて見たくないのでしょう。

「葉巻愛煙家」ですものね。葉巻を吸うことが好き、コレクションすることが好きなわけであって、土壌や栽培、発酵にはあまり興味はないようです。或いは業界の方はビジネスですから、仕入れが目的でしょう。

そこが、私ニチーナと、一般のシガー観光旅行と違うところであり、本企画の魅力となります。

私は、ソムリエ(ワインをサービスする職業)という観点からシガーと接していますので、つい、葉巻の原料であるタバコ葉のテロワール(※ワイン用語。簡単に言うと土壌、風土。例えて使ってみました)や、発酵のメカニズムなどに、興味がいってしまうのです。それらを知ることにより、どうサービスしていくか、と探求するために、原点を掘り下げたくなるのです。

そして、そのためのプログラム、コネクションを作りました。もちろん、旅行アテンドはキューバ専門の旅行会社に、手配して頂いています。

しかし、旅行会社は観光がメインであって、葉巻という専門のことまでは、解りません。
そこで、葉巻の研修部分については、私が単独で渡航した際の経験で、独自で窓口を開き、それを現地ガイドや旅行会社に手配してもらいました。

だから、この企画のプログラム作成は、ニチーナ独自なのです。その旅行会社とキューバ側の国営旅行社と提携しあって、2000年2月から5年続いています。

詳細は → ★★★「プログラム作成にいたるまでのこと」

先ほども書きましたように、ニチーナのプログラムでは、工場見学だけではなく、 畑に行き、そして発酵しているところなど、普段見られないところにも行きます。

なぜそこを強調するかというと、

      ↓
      
社会主義ゆえ、国家が管理していますので、私たち資本主義国の感覚のように気軽に訪れることが出来ません。農園にも、発酵所にもですよ。(実際私は、最初に訪れたとき、発酵所の門前で断られました。地元のタバコ農園の人が連れて行ってくれたのにですよ。)

詳細は → ★☆☆「キューバ大使館、Habanos.S.A.の協力を得る」

とにかく、国の許可がいるのです。私は農業省(正式名称は違うかも)等、国家の許可を得ます。日本を出る前に、大使館を通し、それ相応に申請をします。もちろん、申請すれば誰でも気軽に行けるというものでもありません。観光では見せてくれません。さきほども言いましたようにそれ相応の申請をします。

そういえば、昨年プレスビザを取得するために、大使館に面接に行った時、

「貴方の今までのことはみんな知っています。外務省も我々も。○年に、○○したでしょ、○年に、○○にこういう手紙、書いたでしょ。」などなど

すべて私の行動を知っていました。びっくり!!そういうものなのです、社会主義国家ですからね。それはキューバ国民、国家を守るためでしょう。管理が行き届いています。

これでご理解いただけると思いますが、私は、正式路線でキューバ・シガーツアーを企画しています。世の中、どの世界でもいろいろな手段や方法があるのかもしれませんが、私は先に述べた事情もあり、表街道路線(笑)、正統に接しております。だからこその実績で、推奨してくださっているのだなあ、と、実感しています。

私は、シガーを吸うお客様に心地よい時間をサービスすることが目的で、そのためにシガーの原点を知りたかった。葉巻の生い立ち、どうやって作られていくのかを知りたかった。それを知ることによって、お客様へのサービスする心得も、葉巻のあつかいかたもわかるようになるのではないか。そのために現地を見てみたい、と思ったからです。きっと、あなたも同じでしょう。

だから、畑まで行きます。”農産物である”ということを、この目で見て確かめたいから。その土地の空気、風、匂いを、体感したいから。そして、製造だけではなく、農産物がどうやって製品になっていくか、その過程が重要だと思ったからです。私は愛煙家ではないので、実は農業、発酵の方が興味あったのです。

そしてそれらを行う人々。その土地の文化、飲食、娯楽、生活・・・

このプログラムでは、バー巡り、ショップ巡り、そして旧ハバナ市街のスポットも観光します。観光というか、それ自体が文化の研修。ですからプログラムに取り入れています。

あなたも、同じ考えだと思います!ここまで書いた思いは、私だけの思いではないはず!

現地をこの眼で見たい、体感したい、どんな娯楽で、どんな人々なのか、知ってみたい、そう思いますよね。

遠い国、言葉も解らないし・・・なんて不安は、これで解消です。私がすでにレールを引いておきました。安心してください。そして、あとはフリータイムを満喫してください。もちろん、バーもレストランも一緒に楽しみましょう!フリータイムはあなたのご自由に!(笑)

◇「キューバ・シガー探訪の旅」 企画:
第1回目: 2000年2月 10名で現地研修
(HABANOS.s.a.よりディプロマ授与)
第2回目: 2001年2月 11名で現地研修
( 同上 )
第3回目: 2002年2月 6名でシガーコンベンション及び
オークションディナー参加
第4回目: 2003年1月 大使館、キューバ国会議員等の
表敬訪問及び会合など含む
第5回目: 2004年1月 22名で現地研修
(HABANOS.s.a.よりディプロマ授与)

※日本 キューバ・シガー教育協会(CCA)の研 修旅行として、当プログラムをご利用、ご参加。
旅行手配: (有)トラベルボデギータ
協 力 : 在日キューバ共和国大使館, Habanos.S.A.



★☆☆『キューバ大使館、Habanos.S.A.の協力を得る』

葉巻の研修として正式にキューバを訪問するため、まず私は、商務参事官にご挨拶に行きました。

私がどういう目的で、どういう意図で、そして私がどういう人間か、きちんと説明をし、面談後、快く推薦してくだっさったのです。

そう!私のプログラムは、キューバ大使館の協力を得ることができ、推薦して頂くまでに至りました。今、このように簡単に書いていますが、単なる観光ではないこと、今後どの
ように普及していきたいか、どのような思いと意図か、すべてに努力しました。

当初、一つだけ障害がありました。それは、キューバ側から受け入れを拒否されている人物が参加することです。キューバは社会主義ですから、国家の許可なくして勝手にメディアに載せるとか、或いは、何かキューバ側からよく思われていない人物、という過去の事情があったのでしょうね?そういう人を受け入れたくないようでした。自由主義の国々とは違うのです。国が管理している、ということ。

私は、毎年国家を通して推薦頂き、正式路線で企画しています。そして、そのプログラムの内容も、年々充実しています。それは5年継続している実績、毎回交流を深めることによる信頼ではないかと、思います。決して自慢という意味で言っているのではないのです。これは、参加者あってのことです。今までの参加者一人一人に感謝しています。そしてその方々が喜んでくださったこと、それをキューバ側がよく理解してれている、ということをお伝えしたいのです。

さあ、あなたも、行きましょう! 

今、行くことをお奨めします。

毎年行っている私から見たキューバは、一年、一年、変わってきています。だから、「今」がお奨めなんです。お解かりでしょう?キューバ事情を。


★★★プログラム作成にいたるまでのこと

私が初渡航した1999年当時、葉巻ツアーというのは、一般にありませんでした。せいぜい葉巻ツアーがあるとしたら、たばこ輸入業者がお得意様(愛好家)と行く旅行。あまり聞いたことはありませんが、大手インポーターさんでも、1回か2回、やったことがあるようで、それに参加したことがある、という人から聞いたことがありました。でもそれも確か1997年だったとか。その後は開催していない、と聞いています。(調べていませんので定かではありませんが。)

あとは、愛好家の方は単独で、旅行に行くことがあるでしょう。愛好するキューバシガーの原産地に行って、本場の葉巻工場を観たり、自分が吸うために、本場で葉巻を購入してくるということは、マニアにとっては、最高の喜びですものね。何の世界でもそうですよね。

いずれにしても、日本人にとってキューバは特に情報がなく、また遠い国。それにその当時は、キューバへの航路代は今よりずっと高かったと思います。まあ、葉巻愛好家はリッチな紳士が多いので、そんなことは関係ありませんが、とにかく、一般にシガーだけのためにキューバに行く、なんて聞いたことがありませんでした。(普通、踊りや音楽で行くケースが多いと、その当時聞きました)


1999年に、単独渡航したときには、シガー探訪に関しては少しの情報だけを頼って、あとは、キューバ専門の旅行会社にアテンドしてもらって旅をしました。

なぜ専門の旅行会社に頼ったかといえば、それはキューバが社会主義国ということで、何かといえば国家との交渉になります。欧米などに旅行するような便利さがなく、また、今よりもずっとキューバという国の情報が日本にはなかったからです。

それに現地の旅行会社のガイド(キューバ人)側は、私を普通の観光旅行のようにアテンドしました。まさか、葉巻だけが目当てなんて、珍しかったのでしょう。しかも、葉巻愛好家のように葉巻工場とショップだけが目的ではなく、畑に行きたい!朝もやが見たい!と言うのですから。どこをどう案内していいか困っていたようでした。

私も、漠然としたプランしかたてていなく、キューバのことなんて、全然情報がないようなものでした。まったく体当たりです。それでも私は、日本を 発つ前に、雑誌(確か「BRUTUS」マガジンハウス刊)で読んだ、キューバ・シガーを取材したという、シガーバーのオーナー脇田愛二郎氏を頼って、そのバーを訪問してみました。ドキドキしながら一人で。少しでも情報を得ようと積極的に行動をしました。だって、他に私の周りで、キューバでのシガー探訪の情報をくれる人がいなかったのですもの。

その取材の時に行ったのが3人のメンバー。偶然、そのメンバーにそのまま会うことができ、事情を説明すると、快くいろいろなお話をしてくれました。

あの時、人の出会いというのは偶然にして、しかし縁なんだなあ、とつくづく感じました。脇田氏自身、彫刻家として有名なアーティストですが、そのメンバーというのもまた、それぞれの業界で有名な方々です。

そんな素晴らしい方々から、気持ちよくキューバでの旅行話をして頂けたこと、今思うと、大変貴重な贅沢な時間でした。私にとってはどれ一つとして重要な情報でした。(だって、何も知らなかったのだから)。

長い時間、楽しい話をしてくださいました。他の友人、知人たちには、「キューバ?怖〜い! 気をつけて〜」と言われましたが、この方々は、「安心して行っておいで!」と言ってくれました。

やはり体験者の話を聞けて、良かった。この体験が、私にキューバをより身近に、安心して一人で旅立てたことの一つになっています。

でも、今思うと私も相当ずうずうしいなあ。だって、こんな有名人達と、いきなり初対面で長い時間、話を弾ませたのだから。でも、そうさせたのは、「キューバに行く!シガーをもっと知りたい!」という情熱ですね。そしてそれを受け入れてくださった大人のお三方。今でも感謝しています。

このとき、脇田氏から「ロバイナ氏にこれを持って行って欲しい」と、取材が掲載された雑誌を預かりました。

それから、石川次郎氏は、「キューバに行くなら音楽も聴いてこないと!”ソン”の発祥地、サンチアゴ・デ・クーバに行った方がいいよ」と、薦めてくれました。(旅行1週間前のことだったのですが、この話を聞いて、急遽現地スケジュールを替え、初日はサンチアゴに1泊することに変更しました。)

そして、イラストレーターの沢田ひとし氏は、ご自身が描いた旧ハバナ市の地図を渡してくださり(確かHanako マガジンハウス社刊 に掲載)、いろいろ観光スポットやホテル情報を教えてくれました。また、とある会社のキューバ支局の人を頼るように紹介してくれました。

そう! その後の私の「キューバ・シガー探訪の旅」は、このときのお三方のお話が、どれだけベースになっていることか!!帰国後、脇田氏には お礼とご報告にご挨拶をしに行きました。「ロバイナさんに、ちゃんと届けてきましたよ」と。

脇田さん、石川さん、沢田さん、本当にありがとうございました!!その時のご教示をしっかり生かして、活用させて頂いております!それが、私のツアー参加者皆に引き継がれていますよ!!


★★☆『キューバでの出会い』

そして訪れたキューバ。道中回想録や体験記はまた別ページでご紹介しています。とにかく一人旅。通訳ガイドと運転手をつけました。ある意味、贅沢な旅ですよね。ボディガード付みたいなもので、安心でした。(まあ、キューバは他国に比べれば治安がいい国なので、心配はないのですが、とりあえず女一人だし、東洋人だし、当時はそれが今よりはるかに目立ってました。)それに、通訳ガイドは現地キューバ人だし、(若くないので)いろいろキューバの文化や風習など聞くことができ、有意義でした。私には見るもの聞くものすべてカルチャーショック。

8日間ほどの旅でしたが、ガイドなしの一人の時間も持ちました。訪問前に、たまたま知り合いが、キューバに行ったことがあるという知り合いを紹介してくれ、現地にいる日本人を教えてくれましたので、そんなつてで、会ってみました。現地にいる日本人から見たキューバの話も、また勉強になりました。なるほど、いろいろな角度から見ないといけませんね。だいたいこれで外郭が解ってきました。さて、それにしてもいろいろご縁がありまして、様々な人に出会いました。本当に縁だと思います。何か神様が導いてくださってるかのようです。そういう縁は、何年か後に生きるものです。(実際にありましたよ。)

多方面の出会いと、経験が、私にキューバを惹きつけました。そして、キューバという国に興味を持ち、好きになりました。

私は、キューバにとても「縁」を感じるのです。キューバとつながっている方々と輪ができ、友人知人も増えました。そして、そんな関係からキューバについての知識と情報もつきました。庶民レベルから国家外交レベルまで、いろいろな方面から接触することができたからでしょう。(まだまだ知らないところもたくさんありますが・・・)

私には、キューバの神様が微笑んでいる気がするのです。

いろいろな場面で、ラッキーなことが起こります。奇跡的なことが起こります。もちろん、交渉も最後まで諦めずに尽力しているし、作戦もいくつかたてるし、チャンスを逃さないようアンテナを張っていることもあるかもしれません。でも、一番は”情熱”かもしれません。そんなことを言うと「くさい」って思われるかもしれませんが、私とキューバ、葉巻の関係は、この言葉が一番です。

私の生い立ちまで話すつもりはありませんが、私のすべては「気合」と「根性」で、ここまできました。昨今は、こんな古い言葉、くさい言葉、と、敬遠されそうなので、あまり言いたくなかったのですけどね(笑)。女性なのに、なんだか変でしょうか?女性らしい才能(笑)がなく、何もないところから這い上がるには、これで頑張るしかなかったのですね。生活のために。精神的にはかなり体育会系かも。でも、今の私がここにいるのは、まさにこの2つ。

そんな私の若いときの話は別として、とにかく、私は現在、葉巻に関してキューバには、「情熱」を持って接しています。その思いが、みなぎるパワーとなっているような気がします。

いろいろな方々に巡り合えて、皆さんに快く協力してもらったり、救われてきました。人が人を呼ぶのでしょうか、思いが伝わるのでしょうか。

キューバにいると物凄いパワーが出ます。遠い国に一人だから、余計パワーを出しているのかもしれません。情熱を持ってすべてに挑みます。それがキューバにいる人々(キューバ人,日本人問わず)に、伝わるのでしょうか? キューバの神様、タバコの女神様が、私に微笑んでくれている気がしてなりません。こんなことを言っていると、宗教の勧誘か?って言われそうですが(笑)、そうではなくって・・・。

だから私は、自分が得た幸運を、同じように考えるあなたにもお伝えしたいのです。キューバで感じた幸せ、得られる喜び、すべての感動を、あなたにも体感してもらって、喜んでもらいたい。

今年、キューバに2度行きました。ニチーナのツアーは、キューバの日本大使館では、公式来訪にリストアップされていました。大使館には何度か訪問したことがあります。現在の場所に移る以前の古い館の時から。目をつぶると思い出します。

大げさに聞こえるかもしれませんが、でも確実に言えること、それは、いろいろな人との出会い、そのつながり、いろいろな経験の積み重ねが、このニチーナのツアーを、年々形成していっている、ということ。これまでの経験を大切にして、あなたにも伝承したいと思っています。

だからこそ、安心してこの有意義なプログラムを利用して頂きたいのです。せっかくなのですから!(笑)

あなたも、是非 いろいろな出会いをしてください。あなたの人生にとって、きっとかけがえのないものになるでしょう。これまでご参加のほとんどの皆さんが、そう言っていますよ。だから、間違いありません。 企画者の私ばかり言っていても、しつこいですね。ニチーナ企画のツアーを体験された方から、是非聞いてみてください。

  葉巻をきっかけに 幸せを・・・

    「キューバ的スローライフのすすめ?!」(笑)